お問い合わせ介護が必要になった時、自宅で質の高いケアを受けられることが何より大切なことでしょう。
近年、従来の介護施設やホームヘルパーに加え、プライベートの介護サービスを利用する人が増えています。
プライベート介護とは、訪問介護スタッフが自宅に常駐し、24時間体制で手厚いケアを提供するサービスです。
費用は高めですが、マンツーマンの介護で質の高いサービスが受けられるのがメリットです。
本記事では、プライベート介護の内容や料金、利用のメリット・デメリットを公的な介護サービスと比較しながら解説します。
●手厚い介護が必要な方
●マンツーマンの介護を望む方
●プライバシーを重視したい方
●公的サービスでは満足できない方
●費用を気にせず質の高い介護を求める方
●介護施設入所を望まない方
上記のような方は、ぜひ最後までお読みください。
プライベート介護のサービス内容
プライベート介護サービスとは、介護保険で定められたサービス内容にとらわれず、個々のニーズに合わせた柔軟な介護サービスを提供するものです。
介護保険外のサービスとなるため、利用料金は全額自己負担となりますが、24時間365日対応や短時間の利用など、介護保険では受けられないきめ細やかなサービスを受けることができます。
具体的なサービス内容は、事業者によって異なりますが、以下のようなものが挙げられます。
●身体介護
入浴介助、排泄介助、更衣介助、食事介助、起床・就寝介助など
●生活援助
掃除、洗濯、買い物、調理、薬の管理、通院・病院付き添い、家事代行など
●見守り
外出時の見守り、夜間の見守り、安否確認電話など
●その他
心身のケア、レクリエーション、社会参加支援、ペットのお世話など
パブリック介護との違い
パブリック介護は、介護保険法に基づく公的な介護サービスです。
高齢者や障がい者が自立した生活を維持するために必要な介護を受けることを支援することを目的としています。
一方、プライベート介護は、民間の事業者によって提供されるサービスで、介護保険外のサービスとなるため、利用料金は全額自己負担となることが特徴です。
パブリック介護のメリットは、自己負担額が安いことだといえるでしょう。
介護保険を利用することで、利用料金の1割～3割を自己負担するだけで介護を受けられます。
一方、プライベート介護のメリットは、きめ細やかな個別対応が可能だということです。
24時間365日対応や短時間の利用など、介護保険では受けられないきめ細やかなサービスを受けられます。
自分に合った介護サービスを選ぶためには、それぞれのサービスの内容、料金、メリット・デメリットを理解することが重要です。
以下、パブリック介護とプライベート介護の具体的な違いをまとめます。
●運営主体
パブリック介護は公的機関、プライベート介護は民間事業者
●サービス内容
パブリック介護は介護保険で定められたサービス、プライベート介護は個々のニーズに合わせた柔軟なサービス
●利用時間
パブリック介護は基本的には日中のみ、プライベート介護は24時間365日対応
●スタッフ
パブリック介護は介護職員、プライベート介護は介護資格を持つ専門スタッフ
●料金
パブリック介護は1割～3割自己負担、プライベート介護は全額自己負担
●メリット
パブリック介護は自己負担額が安い、プライベート介護はきめ細やかな個別対応が可能
●デメリット
パブリック介護はサービス内容が限られている、利用時間が限られている、プライベート介護は全額自己負担
プライベート介護の利用料金
プライベート看護の利用料金は、事業所によって異なります。
プライベート看護の利用料金相場は以下の通りです。
●訪問介護:
時間あたり3,000円～4,000円程度
●夜間介護
1時間あたり5,000円～6,000円程度
●看取り介護
1日あたり20,000円～30,000円程度
●家事代行: 1時間あたり2,500円～3,500円程度
プライベート介護のメリット・デメリット
プライベート看護のメリットとデメリットは次のとおりです。
メリット
●きめ細やかな個別対応が可能
個々のニーズに合わせた柔軟なサービスを受けられるため、より質の高い介護を受けることができます。
●24時間365日対応
夜間や早朝、休日など、介護保険では受けられない時間帯にも利用できます。
●短時間の利用も可能
●短時間の利用から申し込むことができるため、必要な時だけ利用できます。
●介護資格を持つ専門スタッフによるサービス
知識と経験豊富なスタッフによる質の高いサービスを受けられます。
●ペットのお世話など、介護保険では受けられないサービスも利用可能
ペットのお世話や家事代行など、介護保険では受けられないサービスも利用できます。
デメリット
●全額自己負担
介護保険で定められたサービスではないため、利用料金は全額自己負担となります。
●利用料金が高額
サービス内容や利用時間によって料金が大きく異なりますが、一般的には1時間あたり3,000円～5,000円程度と、介護保険サービスよりも高額となります。
●事業者によってサービス内容や料金が異なる
事業者によってサービス内容や料金が異なるため、複数の事業者から見積もりを取る必要があります。
●利用できる地域が限られている
全国の地域で利用できるわけではなく、利用できる地域が限られています。
パブリック介護のメリット・デメリット
パブリック介護のメリット・デメリットは次の通りです。
メリット
●自己負担額が安い
利用料金の1割～3割を自己負担するだけで介護を受けることができます。
●利用できる地域が広い
全国のほとんどの地域で利用することができます。
●利用できるサービス内容が定められている
介護保険法で定められたサービス内容であるため、一定の質のサービスを受けられます。
●利用料金が比較的安定的
サービス内容や利用時間によって料金が多少異なりますが、プライベート介護サービスよりも安価です。
デメリット
●サービス内容が限られている
介護保険法で定められたサービス内容に限られており、個々のニーズに合わせた柔軟なサービスを受けることはできません。
●利用時間が限られている
基本的には日中のみの利用となります。
●スタッフの人手が不足している場合がある
スタッフの人手が不足している場合、サービスの質が低下したり、利用時間が短くなったりする可能性があります。
●利用手続きが複雑
利用手続きが複雑で、利用までに時間がかかる場合があります。介護保険を利用するためには、原則要介護認定を受ける必要があります。
プライベート介護の利用方法
プライベート介護を利用するには、以下の手順が必要です。
1. 介護ニーズを整理する
介護を受ける人の状態やニーズを整理します。具体的には、どのような介護サービスが必要か、どのくらいの頻度で利用したいかなどを考えます。
2. 事業者を選ぶ
プライベート介護を提供している事業者を探します。インターネットで検索したり、介護保険相談窓口に相談したりして、複数の事業者から見積もりを取ることをおすすめします。
3. サービス内容と料金を確認する
選んだ事業者と面談し、サービス内容と料金を確認します。サービス内容の説明だけでなく、料金体系やキャンセルポリシーなども確認することが重要です。
4. 看護師による状況確認
看護師が自宅や病院、入居している介護施設まで来て、利用者様の状況を確認します。状況に合わせたサービス内容や利用方法を提案します。
5. 契約する
サービス内容と料金に納得したら、契約書を交わします。契約書には、サービス内容、料金、利用時間、キャンセルポリシーなどが記載されています。
6. サービスを利用する
契約後、サービスを利用します。サービスの利用中に何か疑問や不安があれば、事業者に相談しましょう。また、医療行為が必用な場合は、かかりつけ医が発行した「訪問看護指示書」が必要です。
プライベート介護がおすすめの人
プライベート介護は、以下のような人に特におすすめです。
1. 個々のニーズに合わせたきめ細やかな介護サービスを求める人
介護保険で受けられるサービスは、あくまでも基本的なものに限られます。
個々のニーズに合致したきめ細やかな介護サービスを求める方には、プライベート介護が最適です。
たとえば、以下のような方々がプライベート介護を利用されています。
●特定の時間に介護が必要な方
●短時間の利用を希望する方
●夜間や早朝の介護が必要な方
●複数の介護サービスを組み合わせた利用を希望する方
●専門性の高い介護サービスを必要とする方
●特定の宗教や文化に基づいた介護サービスを希望する方
具体的なサービス内容は次の通りです。
●個別の介護計画の作成
●心身のケア
●レクリエーション
●社会参加支援
●外出時の付き添い
●食事の介助
●排泄の介助
●入浴の介助
●更衣介助
●掃除
●洗濯
●買物
●調理
●薬の管理
●通院・病院付き添い
●家事代行
●ペットのお世話
2. 24時間365日対応の介護サービスを求める人
介護保険で受けられるサービスは、基本的に日中の時間帯に限られています。
しかし、プライベート介護であれば、24時間365日いつでも利用可能です。
たとえば、以下のような方々が24時間365日対応のプライベート介護を利用されています。
●夜間や早朝に介護が必要な方
●安否確認や見守りが必要な方
●緊急時の対応が必要な方
具体的なサービス内容は次のとおりです。
●24時間365日の見守り
●夜間の介護
●早朝の介護
●緊急時の対応
3. 短時間の利用から始めたい人
介護保険で受けられるサービスは、基本的に一定の利用時間を必要とします。
しかし、プライベート介護であれば、短時間の利用から始めることが可能です。
たとえば、以下のような方々が短時間の利用から プライベート介護を利用されています。
軽い介護が必要な方
●介護サービスに慣れたい方
●他の介護サービスと併用したい方
具体的なサービスは次の通りです。
●30分単位の利用
●1時間単位の利用
●週に数回程度の利用
4. ペットのお世話や家事代行など、介護保険では受けられないサービスを利用したい人
介護保険で受けられるサービスは、介護に関するサービスに限られます。
しかし、プライベート介護であれば、ペットのお世話や家族分の家事代行など、介護保険では受けられないサービスも利用が可能です。
たとえば、以下のような方々がペットのお世話や家事代行などのプライベート介護を利用 されています。
●ペットを飼っている方
●家事が苦手な方
●時間がない方
具体的なサービス内容は次の通りです。
●ペットの散歩
●ペットの餌付け
●ペットのトイレ掃除
●掃除
●洗濯
●買物
●調理
●薬の管理
5. 介護資格を持つ専門スタッフによるサービスを受けたい人
介護保険で受けられるサービスを提供する介護職員は、必ずしも介護資格を持っているわけではありません。
しかし、プライベート介護であれば、介護資格を持つ専門スタッフによるサービスを受けることが可能です。
たとえば、以下のような方々が介護資格を持つ 専門スタッフによるプライベート介護を利用されています。
●より質の高い介護サービスを求める方
●専門性の高い介護サービスを必要とする方
●特定の介護技術を持つスタッフを希望する方
具体的には、以下のようなスタッフがいます。
●介護福祉士
●介護ヘルパー
●看護師
●理学療法士
●作業療法士
●言語聴覚士
●介護
質の良いプライベート介護の選び方
質の高いプライベート介護を選ぶためには、以下のポイントを意識することが重要です。
1. 介護ニーズを明確にする
まず、介護を受ける人の状態やニーズを明確にすることが重要です。
具体的には、どのような介護サービスが必要か、どのくらいの頻度で利用したいかなどを考える必要があります。
2. 複数の事業者から見積もりを取る
インターネットで検索したり、介護保険相談窓口に相談したりして、複数の事業者から見積もりを取ります。
見積もりを取る際には、サービス内容、料金、利用時間、キャンセルポリシーなどを比較検討しましょう。
3. 事業者の実績や評判を確認する
事業者の実績や評判を確認することも重要です。
ホームページや口コミサイトなどで情報収集を行い、信頼できる事業者を選ぶようにしましょう。
4. 介護スタッフの資格や経験を確認する
介護スタッフの資格や経験も確認しましょう。
介護資格を持つスタッフが在籍している事業者を選ぶことをおすすめします。
5. 実際にサービスを利用してみる
実際にサービスを利用してみて、自分に合っているかどうかを確認することも重要です。
お試し利用制度などを活用して、サービス内容やスタッフの対応などを確かめてみましょう。
6. 定期的にコミュニケーションを取る
介護サービスを利用する際には、事業者と定期的にコミュニケーションを取ることが重要です。
介護ニーズの変化などを伝え、適切なサービスを受けられるようにしましょう。
質の高いプライベート介護を選ぶためのチェックリスト
●サービス内容が個々のニーズに合致しているか
●料金が明確で納得できるか
●利用時間が希望に合致しているか
●キャンセルポリシーが明確で納得できるか
●事業者の実績や評判が良いか
●介護スタッフの資格や経験が十分か
●お試し利用制度があるか
●定期的にコミュニケーションを取れるか
上記のポイントを意識して、質の高いプライベート介護を選ぶようにしましょう。
きめ細かいケアを受けるならプライベート介護がおすすめ！
介護が必要になった時、質の高いきめ細かいケアを受けられるかどうかが何より重要です。
プライベート介護サービスを利用すれば、マンツーマンの手厚い介護を自宅で受けられるようになります。
介護の質を最優先したい方には、プライベート介護がおすすめです。
費用は公的サービスより高めですが、手厚くきめ細かい介護を望むのであれば、それだけの価値があるサービスだと言えるでしょう。
自宅でのプライバシーも守られ、寄り添った介護を受けられるため、安心して生活を送れるようになります。
プライベート介護サービスで質の高いケアを自宅で
この記事では、プライベート介護サービスの内容と特徴、料金相場や利用のメリット・デメリットなどについて解説しました。
公的な介護サービスとは異なり、プライベート介護では訪問スタッフが自宅に常駐し、24時間体制でマンツーマンのきめ細かい介護を提供するサービスです。
確かに料金は高めですが、手厚いケアを受けられ、自宅でのプライバシーも守られるというメリットがあります。
介護の質を最優先したい方や、施設入所を望まない方におすすめのサービスです。
高齢化が進む中、介護ニーズは今後さらに高まっていくでしょう。
ご家族の状況に合わせて、プライベート介護も選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。
